夢追い旅 けじめ

けじめ

 カオルの入院以来初めて団長を抱いた。半ば強姦のように押し倒して体の中に入った。無意識の強烈なパンチを食らって、周平は失神してしまったがそれが幸いにして団長が迎え入れた。カオルにはすまないが、何か頭の中のもやもやがとれたような気分だ。
 周平は生まれて来た子供を入れて、4人で暮らそうと考えている。それでまずM商事を退職しようと考えている。もうここですることはなくなったと思うのだ。
 夕方久しぶりにケイ君を出会った頃飲んだ終電の駅の赤提灯に誘った。
「懐かしいね」
 ケイ君は1時間も前に来てもう飲んでいる。
「ここから始まったんだよ」
「そうだな。でもホワイトドームでは話せないことだな?」
「まあね。M商事を辞めようと思っている」
「それはもったいない話だ」
「で、ホワイトドームのマスターかい?」
「そこまでは腹をくくれていない。今ある会社の仕事をしている」
「黒崎という?」
「そこじゃない。ベンチャーの会社だ」
「そこは面白いか?」
「ああ。でもどちらを選ぶにしろケイ君には手伝ってほしい」
「願ったりかなったりだ」
「それでどうしてももう1度大阪に行ってほしいんだ」
「伯母さんだね?」
「最近気になって仕方がない」
「団長も同じことを言ってたよ。周平は伯母さんに会うべきだとね。女の勘だね」
「・・・」
 周平は用意してきた20万の入った封筒を渡した。







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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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