夢追い旅 赤坂プロジェクト
FC2ブログ

赤坂プロジェクト

「入ります」
 久しぶりの訪問である。
「轟から報告をもらっているが、田上専務が社長派に鞍替えしていたんだってな」
 ゆっくり煙草をふかしながら、ソファにかける。
「今日のスクープ見たかい?」
「はい」
「会長からも朝電話を貰ったが、どうも鈴木君の評価がずいぶん落ちているね」
 これは即答しにくい。取敢えず、周平は取締役の身内中の身内になる。
「赤坂プロジェクトはご存知ですか?」
「ああ、これは危険な爆弾だ」
「それは?」
「あまりにも複雑に絡み過ぎだ。味方同士が敵になる。その逆もありだ」
「国崎さんは、私に何をしろと?」
 この質問は最初から漠然とある。しばらく様子を見ていたのだが見えないでいる。
「この調子なら、最初のもくろみを変更しないといけないと思い始めている」
 加瀬から携帯が入ったようだ。
「とにかく、赤坂プロジェクトを一から洗い直してくれ。鈴木君は赤坂から外されている。これが命とりになるかもしれない。彼を助けるも突き落すのも君次第だ」
 妙な言い回しだ。
「これから出かける」
 そういうなり、黒崎は周平を部屋に置いて出てゆく。どうもこのタイプは苦手だ。
 建物から出てから、加瀬に携帯を入れる。
「2課長は、退職していますね」
「退職?」








スポンサーサイト

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夢人

Author:夢人
これは30年前から書き始められた小説です。
日記風に手書きされた原稿にもう一度読み返して書き加えたものもあります。この小説は本来活字にはしないことにしていましたが、某社長がなくなれた記念碑で発表を決意しました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

Anonymous Note

写真とか小説(オリジナル)とかそのほか色々

自由少女  ~Dear you ~

ビーチサイドの人魚姫

龍の記憶 <きらきら@躁狂流星群>

蒼井凜花の日記

大阪からすぐの通信制 京都美山高校
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR