夢追い旅 赤坂プロジェクト
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赤坂プロジェクト

「入ります」
 久しぶりの訪問である。
「轟から報告をもらっているが、田上専務が社長派に鞍替えしていたんだってな」
 ゆっくり煙草をふかしながら、ソファにかける。
「今日のスクープ見たかい?」
「はい」
「会長からも朝電話を貰ったが、どうも鈴木君の評価がずいぶん落ちているね」
 これは即答しにくい。取敢えず、周平は取締役の身内中の身内になる。
「赤坂プロジェクトはご存知ですか?」
「ああ、これは危険な爆弾だ」
「それは?」
「あまりにも複雑に絡み過ぎだ。味方同士が敵になる。その逆もありだ」
「国崎さんは、私に何をしろと?」
 この質問は最初から漠然とある。しばらく様子を見ていたのだが見えないでいる。
「この調子なら、最初のもくろみを変更しないといけないと思い始めている」
 加瀬から携帯が入ったようだ。
「とにかく、赤坂プロジェクトを一から洗い直してくれ。鈴木君は赤坂から外されている。これが命とりになるかもしれない。彼を助けるも突き落すのも君次第だ」
 妙な言い回しだ。
「これから出かける」
 そういうなり、黒崎は周平を部屋に置いて出てゆく。どうもこのタイプは苦手だ。
 建物から出てから、加瀬に携帯を入れる。
「2課長は、退職していますね」
「退職?」








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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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