夢追い旅 団長の素性
FC2ブログ

団長の素性

 どうも宙ぶらりんになった感じだ。
 柳沢にあたる前に、この気持ちを静めないといけない。結局とぼとぼホワイトドームの前に来ている。そこからケイ君の携帯に電話を入れる。
「狐だ」
「あれ以来だね」
「あれとは?」
「ロシアの子に聞いたんだろ?」
「そうか」
「そんなところに立ってないで入って来いよ。狐さん」
 慌てて周りを見渡す。
「ここにはカメラがついてるんだぜ。色々都合があってね」
「今日は二人だけで話をつけたい」
「今俺しかいない」
 その声に思い切ってドアを押す。ケイ君が一人で止まり木でビールを飲んでいる。
「団長とカオルは劇場に出ている。後、2時間は戻ってこないね。客もいないし」
 カウンターに入って、ビールをつまみ出す。
「誰に頼まれた?」
「アルバイトだよ。探偵もやる。普通は商売上こんな質問には答えない決まりだが、まあ興味もあるのでね」
「カオルか?」
「いや、団長だよ」
「どうして団長が?」
「俺もわからない。あんたの正体を調べろだってさ。金も貰ったんで商売だ」
「どこまで調べた?」
「あの会社の名刺は忘れた。田辺一郎、Kジャーナルの記者、池袋に一人住まいそこまでは報告した」
 周平はポケットから1万円札を5枚出した。
「報告はそこまでにしてほしい。団長の素性を調べてほしい」








スポンサーサイト

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夢人

Author:夢人
これは30年前から書き始められた小説です。
日記風に手書きされた原稿にもう一度読み返して書き加えたものもあります。この小説は本来活字にはしないことにしていましたが、某社長がなくなれた記念碑で発表を決意しました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

Anonymous Note

写真とか小説(オリジナル)とかそのほか色々

自由少女  ~Dear you ~

ビーチサイドの人魚姫

龍の記憶 <きらきら@躁狂流星群>

蒼井凜花の日記

大阪からすぐの通信制 京都美山高校
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR