夢追い旅 おまけが大きい
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おまけが大きい

 ケイ君から呼び出しがあった。
 池袋のねぐらに3時だ。
 マキからは留守電で「伝わった」と一言。加瀬からは田辺という記者の在籍確認が取れたという長い報告。柳沢部長は昨日から公休を取っている。
 ねぐらに着くと、すでにケイ君は廊下に立っていて、ロシアの少女と何か話している。
「まず、外すよね」
 と言って、盗聴器を探して外す。
「そちらはもてるね。彼女が外すって頑張っていたんだよ」
「それで?」
「いや、雇われた身としては、潔癖でないとね」
「ところで話とは?」
 彼は、ポケットからメモを出して、
「柳沢はあのママとは大学時代からの同棲相手だったね。かなりの不良だったようだ。ママは暴走上がりだ。兄貴があの近くで組事務所を持っている。でも末端の組だ」
「でもよくM商事で採用したね?」
「これは、ママの話だが、あんたところの会長に女を紹介していたらしい」
「いやに詳しいな」
「いや、こちらもあのママとは面識がある」
 売春の関係だろう。
「これはおまけ」
 これは、暴走族仲間が言っていたが、と言ってポケットから写真を出す。男が3人と、ママが真ん中に写っている。オートバイに旗がかかっている。 
「この前に膝をついている男が行方不明だそうだ」
 おまけの方が大きい。
「実費は?」
「いや、そんなにかかっていないサービスしとくよ」
「柳沢が休んでいる。どこにいるか調べてくれ」
 そう言うと、新しく1万札を5枚置いた。
「そんなに張りこまなくていいぜ。これから団長の店に行く?」
「いや、急用がある」














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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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