夢追い旅 探り
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探り

 ケイ君が入ってきた。
 いつの間にか、押されるようにカウンターの端に掛けている。常連の顔がカウンターに並んでいる。カオルも降りてきて、周平の前に陣取っている。
「留守電入れててくれたんだね?少し取り込み中だったんでね。ここを出るかい?」
「いや、団長にはばれている」
「そうか、その方がやりやすい」
 小瓶をとると、旨そうに飲む。
「実はチンピラを探してみたが見つからない。ただ最近は羽振りが良く、ダチを連れて飲みまわっていたようさ。それが行方不明になる日に、ママの兄貴の組の人間が探し回っていたようだ」
 ケイ君はメモをしっかりつけている。
 カオルが覗き込むがハエを追うように振り払っている。
「この車も行方不明だ。前と後ろにぶつけた跡があるらしい」
 写真を出すと、
「これがその車だ。事故前の写真だがね」
 しっかりナンバーも写っている。周平は大事に封筒に入れて貰う。下手な探偵よりよく働く。
「柳沢は?」
「探したがどこにもいない。店のものは兄貴の車で出かけたと言っている」
「二人仲がいいのね」
 団長が2本目のビールをカウンターに置く。
「一度三人でやらないか?」
 ケイ君が覗き込むように言う。
「そういう冗談を言うから、悪い噂が流れるのよ」
 周平はトイレに入って轟に携帯を入れる。繋がらないので、メールで要点を書きこんで流す。









 
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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夢人

Author:夢人
これは30年前から書き始められた小説です。
日記風に手書きされた原稿にもう一度読み返して書き加えたものもあります。この小説は本来活字にはしないことにしていましたが、某社長がなくなれた記念碑で発表を決意しました。

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