夢追い旅 探り
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探り

 ケイ君が入ってきた。
 いつの間にか、押されるようにカウンターの端に掛けている。常連の顔がカウンターに並んでいる。カオルも降りてきて、周平の前に陣取っている。
「留守電入れててくれたんだね?少し取り込み中だったんでね。ここを出るかい?」
「いや、団長にはばれている」
「そうか、その方がやりやすい」
 小瓶をとると、旨そうに飲む。
「実はチンピラを探してみたが見つからない。ただ最近は羽振りが良く、ダチを連れて飲みまわっていたようさ。それが行方不明になる日に、ママの兄貴の組の人間が探し回っていたようだ」
 ケイ君はメモをしっかりつけている。
 カオルが覗き込むがハエを追うように振り払っている。
「この車も行方不明だ。前と後ろにぶつけた跡があるらしい」
 写真を出すと、
「これがその車だ。事故前の写真だがね」
 しっかりナンバーも写っている。周平は大事に封筒に入れて貰う。下手な探偵よりよく働く。
「柳沢は?」
「探したがどこにもいない。店のものは兄貴の車で出かけたと言っている」
「二人仲がいいのね」
 団長が2本目のビールをカウンターに置く。
「一度三人でやらないか?」
 ケイ君が覗き込むように言う。
「そういう冗談を言うから、悪い噂が流れるのよ」
 周平はトイレに入って轟に携帯を入れる。繋がらないので、メールで要点を書きこんで流す。









 
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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