夢追い旅 団長の謎
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団長の謎

 また、昔の課長の机に戻ることになった。加瀬の荷物を今度は女性社員が段ボールに入れる。それでも、相談役の部屋の机はそのままに置いたままだ。これは今の周平の状態を表しているようだ。
 ケイ君が珍しく携帯でビルの下にいると入った。
「少し離れた店がいいな」
 気を使ってくれているようだ。新橋まで歩いて細い路地の店に入った。
「赤坂の件?」
「いや、団長の件だよ」
 馴染の店のようで焼きそばを注文している。
「実は昨日団長の代理で出張出前ステージをしてきたんだ」
「ああ、例の」
「カオルの調子が悪くて、病院に付き添うということだった」
「カオルが?」
「知らなかったんだな。カオルは1年に2度くらい倒れるんだ。白血病の一種だということだ」
「それで?」
「あのサングラスの男と飲んだんだ。珍しくよくしゃべっていたからな。彼は京都の大学卒業で団長とは同窓生だったと言っている」
 周平は思わず声を上げそうになった。同じ大学だ。
「サングラスの男の写真があったな?」
「言われると思って、何枚かサングラスを外したところを撮っている」
 ポケットから何枚か出してみせる。
 周平はじっと見つめてみる。まだ霧がかかっている。
「一度京都の大学を訪ねてくれないか?このゼミの名簿を調べてもらえないか?」
 周平はメモ用紙にゼミの名前と田辺周平と書いた。そして財布から10万円を出した。
 















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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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Author:夢人
これは30年前から書き始められた小説です。
日記風に手書きされた原稿にもう一度読み返して書き加えたものもあります。この小説は本来活字にはしないことにしていましたが、某社長がなくなれた記念碑で発表を決意しました。

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