夢追い旅 ケイ君の告白

ケイ君の告白

「すまん!」
 ケイ君が手を合わせている。
「前から疑っていて、ロシアの少女とも会って確認している。M商事の社員の件はカマをかけられてしゃべった。一生絶交だと言われた。団長から見放されたらお仕舞だから許してくれ」
「それでどこまで?」
「周平が同級生ということは話していない」
「きっとサングラスの男のところに会いに行ったと思う」
「危なくないか?」
「いや、サングラスの男も団長を愛している」
「どうしてそんなこと分かる?」
 売春の手伝いをさせているのだ。
「手術後、しばらく団長を引き取っている。でも歩けるようになったら団長はホワイトドームに入りびたりになった。彼は何度も迎えに来ていたが、団長はわざと俺を誘ってホテルに入った。俺は頼まれてホテルで繋がれた飼い犬のようにしていた。黒サングラスはきっと確認すると言って、団長は大胆に朝まで抱き合った。団長とはそんな仲から始まった」
 嘘はないようだ。
「だが、好きだから抱き合うというのではないことはよく分かった。何か欲求のはけ口をぶつけてくるという感じだった。失った自分を取り戻したいそんな激しさだった」
「黒サングラスの男に会うとしたら?」
「今は代官山の事務所だろう。自宅も転々と変わっている」
「すく地図を書いてくれ」
 どうも事務所を何度も確認したケイ君が担当していたようだ。地図の中に3箇所使いそうな喫茶店を印を入れた。
 周平はそれをひったくると、駅前でタクシーに飛び乗った。
















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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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夢人

Author:夢人
これは30年前から書き始められた小説です。
日記風に手書きされた原稿にもう一度読み返して書き加えたものもあります。この小説は本来活字にはしないことにしていましたが、某社長がなくなれた記念碑で発表を決意しました。

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